~二国間の関係改善の第一歩-ヘルシンキ会談~
フィンランドの首都ヘルシンキで16日午後(現地時間)、トランプ米大統領とロシアのプーチン・ロシア大統領との会談が1年ぶりに行われた。会談冒頭でまずプーチン大統領が「2国間の問題についていろいろと話す時が来た」と述べたに対し、トランプ大統領も、「ロシアと仲良くすることはよいことだ」とロシアと「特別な関係」を持てる期待を示すとともに、貿易、軍事、核兵器並びに中国について話をしたいと述べた。
会談後の共同記者会見では、両大統領は、建設的な話し合いができたと評価、二国間の関係改善と協力関係の第一歩をヘルシンキ会談で踏み出したと強調し、今後も会談を行いながら信頼と協力関係を深めて国際平和に貢献していく意向を示した。
両大統領はロシアの米大統領選挙の干渉問題をはじめ、人道問題、過激派イスラム・テロ問題、イラン核合意問題、シリア情勢などが話し合われた。しかし、具体的なことは今回の会談では決まらず、今後に持ち越された。
特に、2016年の選挙干渉に関しての質問に対し、プーチン大統領は強く否定し、今回のロシア情報局員12人に関しては、米国からの正式な調査の要請があれば、きちんと調べる用意はあると述べ、このような懸案は、裁判で法に基づいて調べるべきもので、政治的な観点で判断をすべきものではないと訴えた。
今回の会談は、ニーニスト・フィンランド大統領が米ロの要請に基づき会談地としてヘルシンキを提供して実現されたもの。ニーニスト大統領は会談前、ヘルシンキ会談が具体的な懸案を集中して話し合われるものというよりは、両国の緊張緩和と関係改善を目的としたものだと述べていた。
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