独立100周年を迎える2017年において、「共に(Together)」をテーマに国内外で5000にのぼるプロジェクトが企画され、そのハイライトが12月6日の独立記念日に式典だ。
12月6日は、1917年にフィンランド元老院で独立宣言が採択された日で、ロシアからの独立と完全自治を宣言した日だ。1917年、レーニンの率いるボリシェヴィキの10月革命が起こり、フィンランドに独立の機運の高まると、11月首相に就任したペール・スヴィンフッヴドが、早急にロシアから独立すべきだとの判断で独立宣言を作成し、12月4日、元老院に審議にかけ、6日に元老院で承認され独立宣言をなした。 そして、レーニンが12月22日、フィンランドの独立を正式に認めたのだ。レーニンは革命期に匿ってくれたフィンランドは、独立したとしても社会主義の国になると信じて独立を承認したという。
1155年にスウェーデンの領土、1809年にはロシアの領土となったフィンランドが、独立のために最も力を注いできたのは国民教育の向上だ。 独立並びに国づくりは教育なくしてあり得ないという信念が、フィンランドを独立に導き発展させ、特に教育分野においては、日本や他国から教育視察団が訪れる国となった。
ティモ・ソイニ外相に「西側との関係を強めているが、ロシアとの関係はフィンランドにとっていまだに繊細で重要な問題ではないのか」と聞くと、「フィンランドはいかなる国に対しても、EUの国としてEUで決定した方針事項に従い行動するのであって、フィンランドは特定の国に対する恐れでもって行動はしないし、恐れることもない」と答えた。
2017年は多くのフィンランド人が独立100周年を祝うために、政府と国民が「共に」プログラムを企画し参加し、独立の意義と意味を再び認識し、新たな出発をした年と言えよう。
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