史上初の金メダルで続く歓喜

アイスホッケーはフィンランドで最も人気があるスポーツだ。国際アイスホッケー連盟に登録した人の数は人口の1.3％に当たる約７万１千人で、人口との比較では北米に続いて世界で２番目に多い。また、アイスホッケー試合のテレビ中継は、視聴率が最も高く、子供たちの間でも３番目に人気のあるスポーツだ。

北京で２月に行われたオリンピックの男子アイスホッケーの決勝戦、フィンランドはロシアを破り、フィンランド・アイスホッケー史上、オリンピックで初めての金メダルを獲得した。ちなみに女子アイスホッケーは銅メダルだった。　フィンランドが決勝でロシアに勝ち金メダルが確定した日、多くの人が街頭へと繰り出し喜びを分かちあった。　また、先月の２１日夜には、男女アイスホッケーチームをヘルシンキのオリンピック競技場で多くの人が迎え祝した。その日はあいにく天候が悪く、祝賀歓迎イベントがキャンセル、または延長になるかと思いきや、なんと吹雪のなか、首都圏のみならず地方からも多くの人たちが駆け付け参加したのだ。テレビでイベントの中継を見て、フィンランド人のアイスホッケーへの情熱をまざまざと実感させられた一時だった。家族連れも多く参加していたようだが、インタビューを受けた小さな子供が、「天気が悪いので来たくなかったが、お父さんとお母さんが行こうというので来た」と正直に話す姿に、思わず笑みがこぼれた。