~情報技術製品の製造・開発を可能にしたスントラ博士のALDイノベーション~
「持続可能な開発と生活の質向上を促進する技術革新」に対して送られる「ミレニアム技術賞」の授賞式が22日ヘルシンキで行われ、フィンランドのトゥオモ・スントラ博士が受賞した。スントラ博士は、1974年に真空を利用した成膜技術の一つである「原子層堆積」(ADL-Atomic Layer Deposition)技術を発明した。今日、博士の発明したADL技術の応用は、半導体、リチウム電池、ディスプレイ、LED, 医療分野など、様々な分野で応用されている。受賞にあたり、スントラ博士は、「とても光栄に思う。特に科学の価値が高く評価されているこの時代に賞を受けることは、非常に光栄だ」と述べた。
「ミレニアム技術賞」は、フィンランドの産業界、諸団体が、フィンランド政府との共同で創設されたもので、独立団体「フィンランド技術賞財団」が運営しており、隔年ごとに授賞式が行われ、賞として100万ユーロ(約1億3千万円)が送られる。2006年にはノーベル物理学賞を受賞した中村修二博士が受賞した。
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