top of page
検索

シベリウスの誕生150周年を記念して

更新日:2021年4月9日

ジャン・シベリウスの生誕150年を記念し今年2015年、フィンランド国内はもちろんのこと、国外においても様々なイベントが催される。


シベリウスといえば、フィンランド人が最も誇りに思っている作曲家であり、国外においても7曲の交響曲や第二の国歌とも言われる「フィンランディア」などの作品でよく知られている。 


シベリウスは、1865年12月8日、首都ヘルシンキの北100キロの都市、ハメーンリンナで誕生、少年時代や青年時代の夏季には、父親の故郷であるロビーサで過ごした。そこで多くの作品が生まれたことを考えれば、シベリウスにとって最も快適に過ごした場所といえよう。 その後、ヘルシンキに移ったが、作曲するために静かな場所を求めて首都圏から少し離れた郊外の都市ヤルヴェンパーに亡くなるまで過ごした。


多くの人がシベリウスの魅力について語ってはいるが、フィンランドを代表する指揮者、リントゥ氏は、シベリウスの音楽は単なる北欧の自然を描写したものではなく、自然と人の内面が一体化した世界を描写していると強調した。


2015年、シベリウスのゆかりの地で、多くのシベリウスの音楽のコンサートが催されるこの時に、シベリウスの音楽を聴きながらシベリウスが交響曲を生み出すに至ったシベリウスの心の世界の一端を垣間見る素晴らしい機会が与えられたといっても過言ではないだろう。




最新記事

すべて表示

入国する大勢のロシア人観光客

ロシアへの制裁中というが、首都ヘルシンキで多くのロシア人を見るようになった。フィンランド外務省によると、ロシアからフィンランドへの国境通過は、春と比べ夏は30%増加したという。ロシアがウクライナに侵攻したのち、欧州連合(EU)はロシアからの空の旅を禁止したが、フィンランドは...

夏至祭で始まる長期の夏休み

約4週間ある夏の休暇は、フィンランドの人々にとっては、日頃の忙しい日々の疲れを癒すための大切な期間となる。 その夏休みの始まりは、基本的に6月25日の「ユハヌス(夏至祭)」からだ。「ユハヌス」はフィンランドで重要な行事の一つであり、「ユハヌス」の日、家族や友人と郊外のサマー...

カレンダーでの「名前の日」

先日、ミドルネームにフィンランド語の名前が付いている息子に、「名前の日」を祝う電話やメッセージが届いた。 フィンランドでは、「名前の日」がカレンダーに記されている。中世から特定の日付に名前を割り当てる伝統があり、誕生日だけではなく「名前の日」も祝うのだ。「名前の日」の友人や...

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page