ジャン・シベリウスの生誕150年を記念し今年2015年、フィンランド国内はもちろんのこと、国外においても様々なイベントが催される。
シベリウスといえば、フィンランド人が最も誇りに思っている作曲家であり、国外においても7曲の交響曲や第二の国歌とも言われる「フィンランディア」などの作品でよく知られている。
シベリウスは、1865年12月8日、首都ヘルシンキの北100キロの都市、ハメーンリンナで誕生、少年時代や青年時代の夏季には、父親の故郷であるロビーサで過ごした。そこで多くの作品が生まれたことを考えれば、シベリウスにとって最も快適に過ごした場所といえよう。 その後、ヘルシンキに移ったが、作曲するために静かな場所を求めて首都圏から少し離れた郊外の都市ヤルヴェンパーに亡くなるまで過ごした。
多くの人がシベリウスの魅力について語ってはいるが、フィンランドを代表する指揮者、リントゥ氏は、シベリウスの音楽は単なる北欧の自然を描写したものではなく、自然と人の内面が一体化した世界を描写していると強調した。
2015年、シベリウスのゆかりの地で、多くのシベリウスの音楽のコンサートが催されるこの時に、シベリウスの音楽を聴きながらシベリウスが交響曲を生み出すに至ったシベリウスの心の世界の一端を垣間見る素晴らしい機会が与えられたといっても過言ではないだろう。
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