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キノコ狩り天国

フィンランドは森と湖の国と称されるほどあって、国土の71・6%が森林だ。ヨーロッパだけでなく世界で最も国土面積に占める森林の割合が多い国だ。首都圏であっても週末などに遠出する必要なく気軽に近くの森でのハイキングなど、自然の中での一時を過ごすことができる。

夏はベリー摘みのシーズンだが、晩夏から11月末ごろまではキノコ狩りのシーズンだ。フィンランドはキノコ狩り天国とも称されるほどあって、人々は森に出掛けキノコ狩りをする。多くの種類のキノコが存在するが、特に、ミキイロウスタケやアンズタケは食用に人気がある。北のラップランドに行けば、日本のマツタケに似たキノコが採れる。

採ったキノコは森の中で調理して食べたり、家で料理したりして味わう。たくさん採れた場合は乾燥させて保存するのだ。キノコを乾燥させる器具は売られているが、サウナで乾燥させる人が多い。我が家でも週末に近くの森に行き、ミキイロウスタケをたくさん採った。森の中では数人のキノコ狩りをしている人に出くわしたが、彼らも結構採っていた。

森の中で2時間ほどキノコを探し求めて歩き回れば、森の新鮮な空気や鳥のさえずり声、そして森の中ならではの静寂さが、日頃の疲れを慰労してくれた。また、採れたキノコが食卓をにぎわし、森の恵みの恩恵をたっぷりと受けることができた一日となった。

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