西沿岸地域
西部地域はスウェーデンと近いこともあり、昔からスウェーデンの影響を受けてきており、スウェーデン語を話す人も多い。西部地域にはかっての首都トゥルクがある。トゥルクには国教であるルーテル教会の大聖堂、古城、美術館があり、多くの人が訪れる都市でもある。トゥルクの郊外の都市ナーンタリには、多くの日本人が訪れるムーミンワールドがあり、トゥルクからフェリーで行くことができる。さらには、内陸部に入ると、西部地域とは違った趣が現れる。かっての工業地帯であったタンペレがあり、タンペレのムーミン博物館には多くのファンが訪れる。また内陸部には多くの湖があり、湖水地域とも呼ばれており、その湖の岸辺には多くのコテージが建てられており、夏は特に多くの人たちがコテージで過ごす。そのせいか、サウナも多くあり、サウナ地域とも呼ばれているのだ。静かな自然の中で、夏の一時を過ごすのも心と体がリフレッシュされ、世界的にフィンランドが幸せ度が高いことを実感するひとときだといえよう。
トゥルク
古都トゥルク
バルト海に面する都市トゥルクは1222年に築かれたフィンランドの中では最古の都市で、フィンランドの南西に位置する。1812年まで首都であり、歴史的にスウェーデンとのつながりが強い都市でスウェーデン語ではオーボと呼ばれる。 古都トゥルクには、1280年代に建設された城、1300年に献堂された大聖堂、そしてフィンランド初の大学が1640年に創立された都市で、約17万人が住んでおり、文化活動を大切にする都市で2011年にはヨーロッパ文化首都として多くの人々が訪れた。
トゥルクには空港や波止場があるが、ヘルシンキから電車並びにバスで日帰りの旅ができるのがうれしい。
ラウマ
ラウマ タウンホール | ラウマ タウンホール | 15世紀末に建てられた聖十字教会 |
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聖十字教会内部の色とりどりの壁画1510年から1522年にカトリック時代に描かれた | 聖十字教会で座り続けているおばあさん | 教会の近くの小川の展示物 |
博物館マレラー富豪層の家庭の生活様式が展示されている | マレラ博物館ー船主だったガブリエル・グランるんド二世(1819-1901)が所有 | マレラ博物館内の展示 |
マレラ博物館内の展示-寝室 | マレラ博物館内の展示-船主のオフィス | 窓につけられた鏡-船乗りの夫の帰りを鏡を見ながら待ち望む |
旧市街地の通りの様子 | 庭で物が売られている | 旧市街地通り |
旧市街地の通り | キルスティ:20世紀の船乗りや職人たちの生活様式が展示されている | キルスティ・ハウス内での展示2 |
キルスティ・ハウス内での展示 | キルスティ・ハウス内での生活様式の展示 | ユネスコ世界遺産登録の記念碑 |
ラウマ博物館1976年に建てられたかってのタウンホール | ボビンレース | ボビンレースを編むための道具 |
ボビンレース |
ユネスコ世界遺産の街-ラウマ
ヘルシンキから北西200キロ、トゥルクから北に100キロの位置にあるラウマは、フィンランドで3番目に古い町だ。ラウマの旧市街地は、1991年に世界遺産に登録されたカラフルな木造建築が立ち並ぶ北欧最大の木造建築の街。登録エリアには約600の建物があり人が生活しているが、石畳が敷かれた旧市街地の散策は、訪問客を魅了する。15世紀末に建てられた聖十字教会、20世紀の船乗りや職人たちの生活の様子を展示している博物館キルスティ、かっての市庁舎だったラウマ博物館、ラウマの富豪の船主が住んでいた博物館など、世界遺産の建築物は、訪問客を昔の世界に引き戻してくれるのだ。
また、ラウマでは、糸の宝石ともいわれる伝統工芸のボビンレースが盛んで、毎年7月にレース・クイーンという行事が開かれ多くの人が訪れる。
コッコラとその周辺
中央公園にある噴水オルガン | コッコラのネリスタンー18~19世紀に建てられた木造住宅地区 | イングリッシュパークに展示されている英国海軍のガレー船-クリミア戦争(1854年 |
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コッコラのネリスタンー18~19世紀に建てられた木造住宅地区 | 中央公園にある噴水オルガン | コッコラの道の巨大岩 |
K・H・レンランド博物館(ルースの家) | ピエタルサーリの古い木造住宅地 スカタ | ピエタルサーリの古い木造住宅地 スカタ |
ピエタルサーリのスカタにあるかってのたばこ工場の時計 | コプマンホルメンのネーチャートレイルにあるバード・ウォッチタワー | コプマンホルメンのネーチャートレイル |
クッドネス博物館 | クッドネス博物館 | クッドネス博物館 |
クッドネス博物館 | クッドネス博物館 | ロステネンの巨大岩 |
ロステネン トレイルのハイキングルート | 16メートルの岩-ロステネン | ロステネン トレイルのハイキングルート |
タンカー島の灯台 | タンカー島 | タンカー島へのクルーズ船 |
タンカー島の教会礼拝堂 | ザクリス・トペリウスの誕生と子供時代の家 クッドネス博物館 | ザクリス・トペリウスの誕生と子供時代の家 クッドネス博物館 |
ザクリス・トペリウスの誕生と子供時代の家 クッドネス博物館 | ザクリス・トペリウスの誕生と子供時代の家 クッドネス博物館 | ウーシカールレピュー (ニューカルレビ |
ザクリス・トペリウスの誕生と子供時代の家 クッドネス博物館_ | 北極圏博物館ナノク | 北極圏博物館ナノク |
北極圏博物館ナノク | 北極圏博物館ナノク | 北極圏博物館ナノクに展示された教会礼拝堂 |
北極圏博物館ナノク | 北極圏博物館ナノク | 北極圏博物館ナノク |
ナノクの創設者で責任者のペンティ・クロンクヴィスト | アスペグレンガーデンでのフィースト | アスペグレンガーデン |
アスペグレンガーデンを案内してくれたアン-クリスティーナ・クロークスさんとフレッ |
コッコラからピエタルサーリに通じる7つの橋で結ばれた文化・歴史、自然の美の地域
コッコラをはじめとした7つの橋で結ばれた島々には、多くの小さな都市や村がある。この地域は長い歴史を持つ地域でもあり、何世紀にもわたって地域の湾の反対側に隣接するスウェーデンとのつながりを持ってきた。手つかずの自然のネイチャートレイルには石器時代後期に遡る遺跡がり、氷河期に移動した氷床によって移動した巨大な岩も見ることができる。また、釣りが好きな人にとっては絶好の場所でもあり、キタカワカマス (ハウキ)のパラダイスであるとともに、絵で描かれたような静寂なセルエスキャンプ場では、ボートを借りてニジマスの釣りが楽しめる。コッコラから20キロ沖合に出ると、漁師たちが、かってアザラシや魚を取ったりしながら過ごした小屋や灯台がそびえたつタンカー島があり、観光のスポットの一つとなっている。ヤコブスタードを歩いて廻れば、手入れの行き届いた庭園や公園が多くお目にかかれる。その中でもスクールガーデンと呼ばれる庭園は、世界でも最も素晴らしい庭園の一つと言われ、約1000種類の植物、200種のバラなどが植えられている。さらに18世紀半ばに非常にユニークなバロック様式のアスペグレンガーデンがあり、そこでは料理、ガーデニング、工芸のコースなどのアクティビティもあり、夏にはサマーカフェで料理も楽しめるのだ。博物館に目を向ければ、ユニークな北極圏博物館ナノク(Nanoq)がある。ナノクとはイヌイット語でホッキョクグマを意味する。ここには北極探検隊の人から贈呈されたものが陳列されている。また、かって夏季に農家が家畜を森の牧草地に連れて行き住んだ古い建物があり、そこでは伝統的な食事やイベントも楽しめる。ニューカールビーには17世紀でもっとも有名な作家の一人、ザクリス・トペリウス(1818〜1898)の誕生と子供時代の家「クッドネス(Kuddnäs)」があり、多くの興味深い話が聞かれるだろう。
歴史に目を向ければ、コッコラには、フィンランドで最も古くから残っている木造住宅地区のネリスタンがあるとともに、ピエタルサーリには、国内最大の木造住宅地区があり、歩いてみて回るのも楽しいものだ。